1　取組概要
株式会社ファーストクラスは、食品ロス等の削減に向け契約企業の従業員等に限定し賞味期限が近づいた商品等を割引販売するＥＣサイト「クローズドマート」を運営しています。この度、神奈川県と協定を締結し従業員規模に関わらず当該サービス利用を可能にすることで、福祉・介護現場等の小規模団体の従業員の福利厚生充実につなげるとともに、売上の３％を生活困窮者支援団体に寄附する仕組を構築しロス削減の取組を拡大しました。
 

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2　優良事例応募項目

（1）地方創生ＳＤＧｓの視点

この取組は、ＥＣサイト「クローズドマート」の購買活動を通じ、賞味期限が近い商品等の廃棄ロスを削減する環境への貢献や、地域経済の活性化、生活困窮者支援団体への寄附を行う社会貢献、地方創生ＳＤＧｓで掲げる経済・社会・環境の３側面への貢献を重視して構築した事業です。

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（2）ステークホルダーとの連携

株式会社ファーストクラスと地方公共団体である神奈川県との協定を軸に、ＳＤＧｓに取組む企業が集まるＳＤＧｓパートナーの会員である民間企業が、商品の廃棄ロス削減に向けて従業員による商品の購入を進めるとともに、自社商品の廃棄ロス削減に向けた商品販売にも取り組んでいます。 加えて、小規模事業者が多い神奈川県内の福祉作業所で従業員の福利厚生サービスとしての活用を進める等、各団体の強みを生かした取り組みを推進しています。また、神奈川県内で生活困窮対策に取組む団体を紹介し、サイト上でも寄附を募るなど、地域の生活困窮者支援団体とも連携を進めています。

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（3）モデル・波及性
２０２２年８月に始まった神奈川県の協定を皮切りに、同モデルで２０２３年７月徳島県、２０２３年１１月横須賀市とも協定を締結、そのほかにも豊橋市・厚木市・越谷市・徳島市・吉野川市・佐賀県教職員など多くの自治体でも導入され、現在では自治体や民間企業（約３００団体）が参加するプロジェクトとしてロス削減が行われています。仕組みがシンプルであること、また導入コストが無料という特徴も制度が波及している一因だと考えています。